図書館の神様
新しくブログを書いてみる事にした。
記念すべき第1日目の「今日の1冊」に選んだのは
瀬尾まいこさんの「図書館の神様」
母校の大学図書館で働き始め、先輩にも同期にも迷惑ばかりかけて、私、司書向かないのでは?と落ち込んでいた時に出逢ったこの本。
読書や本は好きだったし、小、中学生の頃は図書委員だったし、きっと図書や楽譜に囲まれた職場はきっと楽しいものになるだろうと、期待とワクワク感に溢れて始めてみたら、、、全く、役に立たなかったという。思い出が甦る。。。
それはともかくも感想を。
読み終えた時の、清々しい気持ちは今でも思い出せる。主人公の清の心のしこりが溶けていくと同時に私のしこりも溶かしてくれた感じがした。
登場する生徒の垣内くんが、素敵だ。山本周五郎の「さぶ」は、さぶが主人公じゃないのに、何故さぶという題名なのか?という疑問に、私も、そうなのか?と読まずにはいられなくなったし、
夏目漱石の「夢十夜」も、この本を読まなかったら、手に取らなかったと思う。
瀬尾まいこさんは教員をされていたから、他の作品でも生徒に愛情を感じる表現が多い気がする。
私も現在、私立中学高校の図書室て働いているけど、ついつい生徒に薦めてしまう1冊でもある。
あらすじ
思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。...「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!...清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語(Google booksより)