MIHOLO’s 図書室

本と音楽、たまに猫の雑記

さざなみの夜

今日の1冊は

木皿泉さんの「さざなみの夜」

めずらしく繰り返し読む本。

よほど気に入った本で無い限り、同じ本は繰り返し読まない。

その時間があったら、まだ読んでない夢中になれる本を探して読まなきゃ、と思う。

早くしないと死んじゃうかもしれないし。

そう、死が身近に感じられる年頃にもなってきたわけだ。

 

最初、いきなり主人公が死んじゃうって何でよ!と思ったけど

大好きなドラマ「富士ファミリー」のナスミは幽霊だったもんなと気づく。

ナスミはカッコいい。どこまでも。

だから元気になりたい時、叱って欲しい時、ナスミに会いにいく。

お話に出てくるナスミを慕う人たちもきっとそうだと思う。

由香里さんが貰った

「お金にかえられないものを失ったんなら、お金にかえられないもので返すしかない」とか

ナスミになりたい愛子さんが貰った

「最終的に自分がなりたいものになれれば、それでいい」とか

自分が間違った道に進んでることを認めたくない好江さんには

「ケチくさいんだよ」とかね。

 

最期にナスミの

「死ぬのも生きるのも、いうほどたいしたことないんだって」

という言葉。

 

まだ私にはたいしたことある気はするけど、先日読んだ本に

『死ぬのは、隣の部屋に行くようなもの』

という文章があって、ああ、そうなのかと変に納得したのであった。

 

あらすじ

小国ナスミ、享年43歳。息をひきとった瞬間から、その死は湖に落ちた雫の波紋のように、家族や友人、知人へと広がっていく。命のまばゆいきらめきを描く著者5年ぶりの感動と祝福の物語!Google booksより