MIHOLO’s 図書室

本と音楽、たまに猫の雑記

ノボさん

今日は正岡子規の命日。糸瓜忌

辞世の句に糸瓜(へちま)を詠んだからだそうだ。

昨日の詩についての話もそうだけど、俳句もやっぱりよくわからない。

5・7・5のリズムや俳句を聞くと作れそうだなと思うものの作れない。

 

詩にしても俳句にしても、わかろうとするものではないのかもね。

Don't think! Feel.(考えるな!感じろ。)とブルース・リーに言われそうだ。

 

以前、診断ドットコムなる面白診断をやったときに、私は「正岡子規」が出て

どこも共通点を見いだせなかったけれど(笑) それから親近感を持つようになった。

 

今日の1冊はそんな正岡子規夏目漱石の友情物語「ノボさん」

子規の本名升(のぼる)からの呼び名。

私の中で夏目漱石は神経質で、ちょっと暗いイメージだったので、

子規とは合わなそうなんだけどなと思いながら、

自分とは違う性分だからこそ、友情が育めたのかもしれない。

男性の友情って、どこかそんな気がする。

女性は割と似たタイプで友達になると思う(私に限ってかもしれないけれども)

 

それにしても、ちょっと漱石が気の毒になる場面もあって、

お金がないと呼び出されて、食事代を払わされたり、

旅行に行ったり、一緒に住み始めたり、、、付き合ってるのか?(笑)

でも漱石は、子規の希望を叶えるために奔走するんだよな。

熱い友情に驚いた(漱石、暗いなんて言ってごめんよ)

 

ドラマ「坂の上の雲」の正岡子規役を香川照之さんが演じていたのが

ぴったりだったので、読んでいる間も脳内は香川さんが飛び回っていた。

 

そして子規という名前を選んだのは

「時鳥(ホトトギス)が血を吐くまで鳴いて、自分のことを知らしめるように

あしも(私も)血を吐くがごとく何かあらわしてやろうと決めた。それで子規だ」

 

そんな達観していられるかな。本当はすごく悔しかっただろうに。

あんなに好奇心旺盛で、何事にも情熱を持ち続けた子規。

短いけれど、短いからこそ、充実の作品が出来たのか。

 

それにしても、子規の母と妹の献身的な介護も深い愛がなければ出来ないと思う。

母の最後の言葉

「さぁ、もういっぺん痛いと言うておみ」は泣けた。