MIHOLO’s 図書室

本と音楽、たまに猫の雑記

レオの思い出(命日に寄せて)

今日はレオの12回目の命日。

もう12年も経つんだな。2010年の命日に書いたブログ。懐かしい。

 

その頃六本木に住んでいた私は(まだバブルを引きずっていた時代)笑
引越しを機に、念願の猫との暮らしを考えていた。

ちょうど通勤途中にペットショップがあって
今なら絶対買わないけど、その時はまだ深く考えず、店内に入っていった。
お世辞にも綺麗とは言えないペットショップにレオはいた。

もう出して出して!!と騒ぐ小ささでもなく、ひっくり返っていた。
私が近づくと「どーせ、見るだけなんでしょ?」的な横目で私を見た。
起きようともしなかった。

でも、何だか、その冷めた感じが、仲良くなれると思ったし、助けたいと思った。
この子なら、ずっと側にいてくれると思った。

家に来てからのレオは、お店にいた時とは別人(別猫)のように
はしゃぐようになって、ある時、部屋に帰ってみたら
メロンパンが散乱していたことがあったり
ベランダでスズメを捕まえたりした。

食パン留めの、ねじってある金色の針金が大好きで、
ピアノの下にいくつも隠し持っていたりした。
お客さんが大好きで「営業部長」と呼ばれるほど、
電気工事などの業者の人にもフレンドリーだった。

20代の私はすごく不安定で(まあ今もか、、笑)
よく泣いた。泣くと必ずレオが側に来てくれた。

でも今ほど、猫の飼い方や病気に詳しくなくて、きっと無理させた事が沢山あったと思う。
大きな手術もしたし、再発もした。
何度も引越しをしたり、気苦労が絶えなかったと思うけど
それでも、17年も我慢強くレオはいつも私の側で「にゃあ」と言った。

私はいつもレオに「猫又になってずっと側にいて、死ぬ時は一緒だから」って言ってた。

子供の頃から何匹も猫は飼ったけど、こんなに思い入れのある猫はレオだけだ。
助けてもらったのは私だった。

レオ、ありがとう。

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