MIHOLO’s 図書室

本と音楽、たまに猫の雑記

月のうた

民子をめぐる素敵な人々のお話。

最初は民子中心に読み始めるから宏子の出現に苛々させられるけど、

読み進めると宏子への印象も変わっていく。

現実だってどちらの立場から見るかで全然違う事もある。

でもやっぱり民子が真っ直ぐ成長していくのを応援したし、

日々丁寧に一生懸命生きていきたいと思わされた。

 

中でも

「本当のやさしさってのはね、自分のことは自分で背負い込んで、

きっちり落とし前をつける強さがないと出てこないもんなの。

そういう覚悟のある人だけが他人に本当にやさしくできるのよ」

 

「泣くか泣かないか、感動するかしないかは自分で決めればいい。

人でなし呼ばわりされてもいいじゃない」

 

「自分で決める、

生きていくことは自分で決めることを繰り返していくことなのだ。

大袈裟だけれどそう思った」

 

などの言葉はわかってるけど本当にそうだと思う。

 

月が(民子のお母さんも)静かに温かく、この家族を見守っているんだと

要所要所で感じる。じんわりと心に沁みるお話でした。

 

ところで、私は「泣かせます!」みたいな売り言葉のない本の方が

意外と目頭が熱くなることが多い。

でも、「泣かせます!」系の帯、良く見るけど、買う人は泣きたくて買うんだろうか。

泣けなかったじゃないか!と泣きのハードルがあがりそうだけども(大きなお世話)