MIHOLO’s 図書室

本と音楽、たまに猫の雑記

Wolf || Verborgenheit

Verborgenheit『隠棲』は、フーゴー・ヴォルフの作曲した

「メーリケ歌曲集」の12番目に収められた歌曲。

 

ドイツリートを勉強していた頃の習っていた先生に勧められた曲。

その頃は、なんだか暗い曲だなあとそんなに気も進まなかった。

それから幾数年。今では、なんて心に沁みる良い曲だと、

機会があると、プログラムに入れたらどうかなと考えるまでになった。

ほんとに私の感想ほど当てにならないものはない。

 

動画はアーメリンク先生を貼っておく。

大学卒業後、専門で勉強していた頃の先生の先生で、

講習会で生でお目にかかれた時には、本物だ!と感動した。

グルベローヴァも今月亡くなってしまい、

大歌手たちが天国へ旅立たれることが多くなってきたけど、

一日でもお元気で長生きして頂きたい。

 

訳詩(小林一夫

世間の人々よ、私をこのままにしておいて下さい!
世俗的な喜びで私を誘さそわず
喜びであれ、悩みであれ、
そのままの姿で私の心に味わわせて下さい!

私がなぜ悲しいか、自分でも分らないのです。
それは、根拠のない苦痛です。
私は絶えず涙のヴェールを通してのみ
太陽の慈愛の光を見ているのです。

私は、しばしば意識が定かでないことがあります。
すると、明るく澄んだ喜びが
私を悩ましている鬱うつの状態を通して
突然、私の心に喜びが過よぎるのです。

世間の人々よ、私をこのままでいさせて下さい!
親切や誘惑で私の心を惑わすことなく、
私の感じる喜びや悩みを、
まぎれなく、この心にお与え下さい!


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